和紙

白石和紙の歴史 - 繁栄と衰退

伊達政宗の家臣であった片倉小十郎は、お膝元だった白石市の冬季の内職として紙作りを推奨したとされています。

明治時代に入り、和紙製作の機械化と洋紙の生産増加に押され、手すき和紙は衰退しました。白石和紙の作り方が機械化に向いていないこともあり、白石和紙を生産する農家は激減しました。

亡くなられた工人の遠藤さんは、こうした逆境の中、高品質の手すき和紙にこだわって、伝統を守ってこられた方です。現在では、夫人のまし子さんが後を継ぎ、唯一白石和紙を製作しています。

色々な場面で使用されてきた白石和紙

東大寺の1,200年の歴史の中で止むことなく続けられてきた「お水取り」は、仏前で過ちを償う神聖な儀式です。このとき、白石和紙で作られた紙衣(かみこ)が、神聖なる着衣として使用されています。

白石和紙が第二次世界大戦の降伏文書として使用された際には、マッカーサー元帥が「紙は千年持つそうだが、この条約も千年持つように」と言ったと言われています。

白石和紙製作の様子 - 動画

白石和紙製作の様子 - 写真

白石和紙製作の様子1 1.
和紙の主原料となる楮の苗木を植え付け、草取り、肥料まき、防除剤まきを複数ずつ回行います。
また和紙の材料の1つである「とろろあおい」の種をまき、間引き、土よせ、肥料まき、花芽つみを複数ずつ回行います。

2.
楮の枝を切り小枝やつる草を取り除いたものを90cmに切って直径30cm位に束ね、大釜で10束ずつ2時間ふかします。
ふかしたこうぞの皮を剥ぎ取り、「はせ」という道具にかけて乾燥させます。良く干しあがったものを「干黒皮」と言います。

3.
「干黒皮」を2昼夜水に浸してやわらかくします。
やわらかくなった黒皮を「皮ひき機」にかけて表皮を取り除きます。内側の皮を「白皮」と呼び、これが和紙の原料となります。

4.
「白皮」を寒中で凍らせながら乾燥させます。

白石和紙製作の様子5 5.
「干白皮」を1昼夜水に浸してやわらかくします。やわらやかくなった「干白皮」を「紙くさ」と呼びます。

白石和紙製作の様子6 6.
「紙くさ」を良く洗い、灰汁を用いて4時間煮ます。 大釜から「紙くさ」を一本ずつ取り、傷やごみを取り除いてしぼります。

白石和紙製作の様子7 7.
「紙くさ」をくさ打機で30分ほど叩き、やわらかくします。

白石和紙製作の様子8 8.
水槽に「紙くさ」を入れて、「まんが」(竹格子の付いた道具)で溶きます。溶いた「紙くさ」から再度不純物を取り除きます。

白石和紙製作の様子9 9.
紙すき用の水槽「すきぶね」に「紙くさ」と[ニレ汁」(「とろろあおい」を水につけて作るジェルのようなネバネバした液体)を入れて混ぜます。 「まんが」で溶き、竹の棒で更にかき混ぜます。混ざった液体を「ふな水」と呼びます。

白石和紙製作の様子10 10.
「簀桁」(すだれを渡した紙すき用の道具)で「ふな水」をすくい上げ、「簀桁」をゆすって紙をすきます。「ニレ汁」の効果により、「簀桁」から必要以上に水が漏れることなく、適度な厚さが形成されます。この濡れているやわらかい紙を「生紙」と呼びます。 「生紙」を重ねます。「ニレ汁」の効果により、重ねた[生紙」は後に分離することが出来ます。「生紙」を重ねたものを「紙くれ」と呼びます。

白石和紙製作の様子11 11.
「紙くれ」に重石をのせて水を絞ります。

白石和紙製作の様子12 12.
水を絞った「紙くれ」を板に伸ばして貼り付け、天日で干します。

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白石和紙

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白石和紙とは?

白石和紙は未だに全て手作りであり、大変高品質な和紙として東大寺の「お水取り」の儀式や、第二次世界大戦の降伏文書などに使用されてきました。
現在では、たった1家族だけに守られている伝統の品をご覧ください。

白石和紙についての詳細